阪神・淡路大震災から28年「追悼のつどい」に多くの人 記憶と教訓をつなぐ
6434人が犠牲となった阪神・淡路大震災から17日で28年です。神戸市では追悼行事が行われ、多くの人が祈りをささげています。
神戸市の東遊園地で行われている追悼行事は、3年ぶりに通常の規模で開催されていて、明るくなった今も訪れる人は絶えません。
ことし、灯籠で描かれたのは「むすぶ」という文字です。人や場所、思いを結びつけながら震災を伝えていこうという思いが込められています。
地震が起きた午前5時46分、会場は、祈りに包まれました。
神戸で被災した人
「あの時は本当に非日常だったし、自分の中で大きな意味があった記憶。生かされていることを忘れないで、伝えていくことが大事だと思う」
2人の孫を亡くした人
「『おばあちゃんは元気でおるからね』と、天国から見てくれていると思う。野球が好きだったから、よくボールで遊んで。私が来れる間は、元気な間は来たい」
1月17日は、たくさんの尊い命が失われた「命日」です。今を生きる人たちが少しでも多く集まり犠牲者に心を寄せ、記憶と教訓をつないでいくことが大切だと感じます。
午後には、3年ぶりに東京でも追悼のつどいが行われます。
地域や世代を超えて思いが結びつき、次なる災害でひとりでも多くの命が救われることを願います。