子宮けいがん「9価ワクチン」定期接種化を了承
子宮けいがんを防ぐためのワクチンについて、厚生労働省の部会は、これまでよりもさらに効果が高い種類のワクチンを定期接種で受けられるようにする方針を了承しました。
4日の厚労省の専門家部会では、子宮けいがんワクチンについて議論され、「9価ワクチン」を定期接種化する方針が了承されました。
子宮けいがんを引き起こす原因、ヒトパピローマウイルスには多くの型があり、何個の型を予防できるかでワクチンの種類が決まりますが、現在、定期接種として対象者が無料で接種できるのは、2つの型を防ぐ「2価」と、4つの型を防ぐ「4価」です。
今回、定期接種化の方針が決まった「9価ワクチン」は、9つの型のウイルスに対応するため、子宮けいがんの発症を8割から9割防ぐとされ、「2価」や「4価」のワクチンよりも高い効果が報告されています。
ただ、世界的な争奪戦の中、厚労省は現時点で「9価ワクチン」の供給量は未定だとしていて、定期接種化の具体的な時期などは引き続き議論されます。