袴田巌さんに無罪判決 静岡地裁の再審
58年前、静岡県の旧清水市で一家4人が殺害された事件で死刑が確定した袴田巌さんの再審=やり直しの裁判で静岡地裁は26日、無罪の判決を言い渡しました。
58年前の1966年、静岡県旧清水市で一家4人が殺害された事件で元プロボクサーの袴田巌さんが逮捕され、その後、死刑が確定しました。
しかし、東京高裁は去年3月、死刑判決を不服とする弁護側の主張を認め再審=やり直しの裁判が開かれることが決まりました
再審公判は去年10月から15回開かれ、ことし5月22日にすべての審理が終わりました
裁判で検察は「強固な殺意に基づいた犯行」として袴田さんに再び死刑を求刑。
一方、弁護側は最大の争点となっている犯行時の着衣とされる“5点の衣類”について袴田さんのものではなく、「捜査機関によって捏造された証拠」と訴え、改めて無罪を主張しました。