袴田巌さん再審 検察は再び死刑求刑 58年前の一家4人殺害事件
58年前、静岡県で一家4人が殺害された事件で死刑が確定した袴田巌さんの再審=やり直しの裁判で、検察は先ほど袴田さんに再び死刑を求刑しました。
1966年、静岡県旧清水市で、みそ製造会社専務の一家4人が殺害された事件で、従業員だった袴田巌さんの死刑が確定しましたが、去年10月から静岡地裁で再審が開かれています。
22日の裁判では、検察が被害者遺族の意見陳述書を読み上げました。
検察はこれまで、袴田さんが犯人であることと整合する複数の事情があり、「犯行が可能だった」と主張していて、22日の裁判でも犯行は「強固な殺意に基づいた極めて冷酷で残忍なもの」として、袴田さんに対し再び死刑を求刑しました。
また、弁護側が主張する捜査機関による証拠の捏造は、根拠がないと反論しました。
法廷では、このあと長年の拘束の影響で出廷を免除された袴田さんに代わり、姉のひで子さんが最後の意見陳述をして結審する予定です。