「紅麹」死亡3人に持病…前立腺がん、悪性リンパ腫など 腎臓学会の確認症例は95例に
小林製薬の「紅麹原料」を含むサプリメントで健康被害の報告が相次いでいる問題で、厚生労働省は、死亡した5人のうち3人に持病があったことを新たに明らかにしました。
厚労省が、小林製薬から報告があったとして公表した死亡例5人の詳細は、90代が1人、70代が3人、不明が1人で、性別は男性が2人、女性が3人だということです。また、5人のうち少なくとも3人には、それぞれ前立腺がん、悪性リンパ腫、高血圧とリウマチなどの持病があったことも新たにわかりました。
また、日本腎臓学会は、医師を対象にしたアンケートの最新状況を発表しました。今月4日時点で確認できた症例は95例に増え、患者は女性が66人、男性が29人で年齢層は50代が43人で最も多くなっています。これまでと同様に、半数以上の患者は、初診時に倦怠感や食欲不振、尿の異常や腎機能障害が認められたということです。
学会では「腎機能の低下が認められた場合でも『紅麹コレステヘルプ』などの摂取中止で、ある程度症状が改善する傾向にある」としています。