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【解説】首都直下地震への備えを――関東大震災から100年歴史から見る南関東の地震活動

2023年1月16日 21:41
今年は「関東大震災」発生から100年。南関東では200年程度の周期でマグニチュード8クラスの地震がおきていますが、その間にはマグニチュード7の地震も頻発しています。年表から見る南関東の地震活動は?そして今、警戒が必要な「首都直下地震」は? 社会部災害担当・中濱弘道デスクが解説します。【週刊地震ニュース

■震源が神奈川西部の地震 相模原市や秦野市などで震度3

今月9日から15日までの期間、震度1以上の地震は38回発生しました。このうち震度3以上の地震は1回でした。

▼11日午後0時19分ごろ、神奈川県相模原市中央区や秦野市などで震度3を観測する地震がありました。この地震の震源は神奈川県西部でマグニチュードは4.1、震源の深さは13キロでした。

■震源は丹沢湖近く 関東でも地震活動活発なエリア

11日の地震、震源の近くには丹沢湖もあります。この丹沢山地の周辺は関東地方でも地震活動が活発な地域です。伊豆半島をのせたフィリピン海プレートが陸側のプレートに衝突していると考えられていて地震が多いのです。

活動度が高いとされる活断層もあります。時々、マグニチュード5から6程度の地震が発生して被害が出ることもあるので注意が必要です。

■去年1年間の有感地震は全国で1964回発生 震度5弱以上は15回で最大震度は6強も

2022年、1年間に震度1以上の地震を観測した回数は1964回。北海道から沖縄まで全国で発生していて特にプレート境界に近い太平洋側で多くなっています。おととしは2424回で、ここ数年は年間、1500から2000回前後で推移していますが、東日本大震災があった2011年は1万回を超えていました。

去年の1964回のうち、震度5弱以上の地震は15回ありました。去年3月には福島沖を震源とする地震では震度6強の揺れとなり東北新幹線が脱線。東北地方では建物の被害も多く出ました。

さらに石川県能登半島でも6月に震度6弱を観測する地震があり被害がでました。この時は、翌日にも震度5強の地震が立て続けに発生。能登半島の群発地震は今も続いていて、先日の気象庁や地震調査委員会の会見でも一部の震源域で拡大がみられるとの見解が示されています。

■関東大震災から100年――気象庁・横浜地方気象台HPに特設サイト公開

1923年9月1日に発生した「関東大震災」から今年で100年です。今月4日、気象庁や横浜地方気象台は関東大震災をふりかえる特設ホームページを開設し、東京や神奈川の被害の様子を写した写真のほか、実際の地震波形など貴重な資料を初めて公開しました。関東地方でおこる地震の特徴などを学べるページもあり気象庁は地震や津波への備えに活用して欲しいとしています。

■次の関東大震災は100年以上先? 歴史年表から見る南関東の地震活動

1923年におきた「関東大震災」、大正関東地震と呼ばれています。この地震はマグニチュードは8前後で、とても大きな地震でした。それ以前はどういう地震があったのでしょうか?

1703年に元禄関東地震という大地震がおきています。これはマグニチュード8を超える巨大地震でした。この発生間隔は220年です。南関東で200年程度でマグニチュード8クラスの地震がおきていて、次の地震までは、あと100年以上はあるのかなという気もしますが…ただ、その間にはマグニチュード7や6、もう少し小さい地震もたくさんおきています。関東大震災の29年前の1894年には明治東京地震がおき、1855年にも安政江戸地震というマグニチュード7程度の地震がありました。

今後、そう遠くないうちにおきるかもしれない首都直下地震もマグニチュード7クラスの地震とみられていて、地震への備えは急務です。たとえ、マグニチュード7クラスであっても震源が浅い直下型でおきれば人口が集中している首都圏では大きな被害になります。

今年は関東大震災100年ということでイベントや訓練も予定されています。地震への備えを改めて考えるきっかけにしてください。