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1位は「18.2%」岡山市、最下位は……? 「新ランキング」で自治体にハッパかける理由 新研究でワクチンに「後遺症」効果も

2022年2月17日 9:09
1位は「18.2%」岡山市、最下位は……? 「新ランキング」で自治体にハッパかける理由 新研究でワクチンに「後遺症」効果も

国は3回目の新型コロナウイルスワクチン接種率について、政令指定都市と東京23区のランキングを新たに公表しました。1位は岡山市で、下位は大阪市や横浜市などでした。一方、イギリスの研究で、ワクチンには後遺症の軽減効果もあると分かりました。

■人口多い政令市、ランキング下位に

有働由美子キャスター
「首相官邸ホームページによると、16日公表時点の新型コロナウイルスワクチンの3回目接種率は11.1%でしたが、国は新たに、より具体的な接種率の公表を始めました」

「東京23区と政令指定都市別の接種率で、ランキングにすると1位は岡山市で18.2%、仙台市(15.9%)、千葉市(14.7%)と続き、東京23区は9位で11.3%。一番低いのが横浜市で4.4%でした。人口の多い大阪や横浜などの低さが目立ちます」

「これまで、都道府県別の接種率は出ていましたが、より地域を絞って出したのは、どんな理由があるのでしょうか?」

■「3回目接種」加速させる方法は?

小栗泉・日本テレビ解説委員
「例えば、最下位の横浜市は政令指定都市の中では最も人口が多いところです。このため人口が多くて、さらになかなか接種が進まないという現状をより詳しく『見える化』して、自治体のお尻をたたきたい、という狙いがあります」

「ある政権幹部は、『接種回数を増やさないと政権がもたない』と話すなど、接種率アップに必死です。遅れている自治体に対しては、堀内ワクチン担当相がオンライン会議をするなどして、課題を洗い出すことで加速させたい考えです」

辻愛沙子・クリエイティブディレクター(「news zero」パートナー)
「住んでいる方からしても、自分の地域が他と比べてどうか見える化するのは良きことだと思います。ただ、競わせずとも上位の自治体の良い取り組みを調査して発表したり、各自治体が横でつながって情報共有することも必要かなと思いました」

■後遺症に…英当局「新たなメリット」

有働キャスター
「自治体の体制強化も必要ですが、そもそも『早く打った方がいい』と思える人が増えるかどうかも大事ですよね」

小栗委員
「ワクチンについては新たな効果も明らかになっています。ワクチンは発症や重症化を予防することが分かっていますが、新たに、コロナによる後遺症にも効果があるという調査結果が発表されました」

「イギリスの保健当局の研究で明らかになったものです。感染した人のうち、28日以上にわたる後遺症が出る割合は、ファイザーやモデルナを2回接種した人などの方が、1回接種か未接種の人よりも半分ほど少なかったといいます」

「保健当局のワクチン責任者は『接種による新たなメリットが追加された。接種は後遺症を軽減するのに役立つだろう』と話しています」

有働キャスター
「オミクロン株でも後遺症が出る方が増えるとしたら、これからです。3回目接種の体制もようやくそろいつつありますので、打ちたいと思う方はお早めにご検討ください」

(2月16日『news zero』より)