火山ガスが急増…浅間山の火山活動が活発化 噴火の可能性 気象庁が警戒呼びかけ
長野と群馬の県境にある浅間山では、先月以降、火山ガスが急増するなど火山活動が活発化しています。気象庁は噴火が発生する可能性があるとして警戒を呼びかけています。
現在、5段階の噴火警戒レベルがレベル2の浅間山では、今年3月中旬以降、山の西側で地下のマグマの上昇を示すとされる、わずかな傾斜変動が観測されたほか、火山性地震も増加しています。
さらに火山ガスの放出量も多い状態が続いていて、先月24日には、1日あたり2500トンを観測しましたが、今月6日は200トンに減少したということです。
火山ガスが増減する要因について、気象庁は10日の会見で、ガスの通り道が何らかの理由で詰まっていてガスが出にくくなっている可能性があると説明しました。
その上で、たまったガスによって大きな噴火につながるおそれもあるとして、気象庁は、「噴出量が減少したからといって安心すべきではない」と警戒感を示しました。
気象庁は、地元自治体などの指示に従い危険な地域には立ち入らないよう呼びかけています。