わずか1日…ガーシー“容疑者”に 配信で「よっぽど嫌いなんやろうな、俺のこと」
前参議院議員の“ガーシー”こと東谷義和容疑者、51歳ーーーー。著名人ら3人を常習的に脅迫したなどとして、16日、警視庁が逮捕状を取りました。
ガーシー容疑者(16日の逮捕状請求後のライブ配信)
「無理やり除名させた後にすぐ逮捕状ってさ。よっぽど嫌いなんやろうなと思うわ、俺のこと」
「まあまあでも元気ですよ、俺は」
逮捕状請求の一報が入るとすぐ、ガーシー容疑者は自身のSNSアカウントで、音声のみのライブ配信を開始しました。
ガーシー容疑者(16日の逮捕状請求後のライブ配信)
「逮捕状出て、何もせんかったら『コイツびびったんちゃうか』とか『ひよったんちゃうか』と思われてシャクやから、ツイキャスやりました」
「心配せんでも日本帰らんから、もう。お引っ越しをします。念のためね」
滞在先とみられる中東・ドバイから帰国せずに、引っ越すと明言しました。
その一方でーーーーーー。
ガーシー容疑者(16日の逮捕状請求後のライブ配信)
「引っ越し先はちょっとね…誰にも言わないです」
「きのうの夜のうちに、パッキングとか色々済ませたからね。あとは荷物運ぶだけです」
「もうね引っ越しのプロやで俺は」
どこに引っ越すのかは明かしませんでした。ガーシー容疑者は、前日の15日に除名され、議員資格を失っていました。
ガーシー容疑者(15日のインタビューで)
「“何も変わらない”ですよ。やるべきことはやるし、たたくべきものはたたくし」
「もうドバイにいるのが“一番平和”です」
しかし、“何も変わらない”どころか、逮捕状が出される事態となってしまいました。
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捜査関係者によると、逮捕状の容疑となったのは、ガーシー容疑者が去年2月から8月にかけてYouTubeに配信した動画でした。著名人ら3人に対し常習的に脅迫したほか、そのうち、ジュエリーデザイナーの男性に事業をやめるよう要求するなどした疑いがもたれています。
この男性は、ガーシー容疑者の配信の内容によって事業の継続が困難となり、ジュエリーショップの閉鎖に追い込まれたということです。
ガーシー容疑者については、“芸能界の裏側”などと称して配信した動画の一部が、脅迫や名誉毀損(きそん)にあたるとして複数の著名人らから告訴状が出されていました。
警視庁は、去年から複数回にわたり、任意の事情聴取に応じるよう求めていましたが、本人は一切応じてきませんでした。
ガーシー容疑者(去年12月)
「あれだけの口調でしゃべっていますからね」
「今さら撤回する気もないですけど」
「僕は悪いとは思っていません。悪いことを告発しただけやから」
ガーシー容疑者(先月21日)
「無理やり逮捕しようとする動きがあるんであれば、リスクしかないので帰らないです」
「暴露も過激になってくるし。もう止まらなくなりますよね」
ある捜査幹部は、「何度も何度も聴取を要請したのに応じない。国会にも登院しない。もう我慢の限界だ」としています。
証拠隠滅の恐れがあるとして、逮捕状をとった警視庁。タイミングとしては、議員資格を失い、“議員のうちは、国会会期中に原則として逮捕されない”という、いわゆる不逮捕特権のハードルがなくなったことも要因とみられています。
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では、今後の捜査の行方はどうなるのか。
元大阪府警刑事・中島正純氏
「どのようにして身柄を確保するかというと、ガーシー容疑者のパスポート、つまり旅券の返納命令を(要請された外務省が)出す」
「一定期間返納しなかった場合は、旅券が失効する」
「失効した時点でドバイにいることが不法滞在になるので、現地で身柄を確保すると」
警視庁は今後、警察庁を通じてガーシー容疑者を国際手配するよう要請する方針です。しかし、もし、それでもまだドバイにいた場合はどうなるのか。
元大阪府警刑事・中島正純氏
「日本とドバイ(※UAE)は非常に仲のいい国です。おそらく最大限に協力してくれて、スムーズに身柄を引き渡してくれるのではないかと思います」
一方で、中島氏は、ガーシー容疑者の“引っ越し先”が日本と友好関係にない国の場合、身柄の引き渡しに時間がかかる可能性もあると指摘します。
警視庁は、ガーシー容疑者が帰国し次第、逮捕する方針です。