和紙の保存活動の拠点に 越前鳥の子紙の研修場「とりこ」完成

ユネスコ無形文化遺産の和紙部門への追加登録を目指す、越前鳥の子紙の研修場が完成し、作業の効率化を進めるほか、紙漉き道具を見学することもできます。
県和紙工業協同組合は、越前鳥の子紙について、ユネスコ無形文化遺産の和紙部門への追加登録を目指しています。
その保存活動の場となる研修場「とりこ」が越前市に完成し、22日にお披露目されました。
施設は原料の雁皮(がんぴ)の加工から、漉いた和紙の乾燥まで、すべてこの研修場の中で行うことができます。
■越前生漉鳥の子紙保存会 栁瀨晴夫会長
「移動の手間だけでも結構な労力だった。そういう手間がなくなる分、我々本来の活動に時間を費やせる。非常にうれしいこと」
施設内の一部は一般に開放し、紙漉きの道具を見学したり、越前和紙の紹介動画を鑑賞したりして、鳥の子紙の魅力に触れることができます。
施設の一般への開放は5月上旬を予定しています。