【東海大福岡高いじめ】学校側会見の冒頭発言 「直接的な原因は特定できないがいじめが自殺の一因になった」
3年前、福岡県宗像市の宗像市の東海大学付属福岡高校で、当時2年生だった17歳の男子生徒が部活動の上級生からのいじめを訴える遺書を残して自殺した問題です。
学校側は20日、校長と教頭、そして学校が設置した第三者調査委員会の委員などが出席して午後3時から会見を開き、経緯を説明しています。
学校が設置した第三者調査委員会は、生徒が剣道部の上級生から受けた性的な被害など10件の行為をいじめと認定し、部活動の当時の顧問も、生徒への無視や暴言など不適切な指導を行っていたことが分かっています。
一方で「自殺の直接的な原因は特定できない」と結論づけていて、生徒の母親は福岡県に対し、学校側とは別に調査するよう求めています。
会見で津山校長は「入学当初の2019年4月から6月中旬にかけて剣道部でいじめが行為が判明したとして、生徒のご冥福を心からお祈りするとともに、ご遺族をはじめ関係者の方々に深くおわび申し上げます」と述べました。
さらに、去年12月に県に提出した第三者調査委員会の調査報告書では自殺の原因について、「数々の事実が相まって引き起こされたと判断したものの、直接的な原因は特定できない」と結論づけていますが、これについて「剣道部でいじめが起こっていたことは事実で、委員会からもいじめが自殺の一因になったと認定されている」としました。
また、剣道部の当時の顧問がいじめを把握していながら学校への報告がなされていなかったことが、学校として適切な対応に至らなかった点も指摘されたとしました。