【速報】女の子2人が殺害された「飯塚事件」再審=裁判のやり直しを認めない決定 福岡地裁
飯塚事件は1992年2月、飯塚市の小学1年の女の子2人が誘拐・殺害され、朝倉市の山中に遺棄されたものです。
殺人の罪などで久間三千年(くま・みちとし)元死刑囚の刑が確定し、2008年に執行されました。
久間氏の妻は2021年、福岡地裁に2度目の再審請求=裁判のやり直しを申し立て、ことし2月まで審理が続けられてきました。これまでに死刑執行後に再審が認められた例はありません。
そして5日午前、福岡地裁の鈴嶋晋一裁判長は再審請求を退ける決定を出しました。
第2次再審請求で争点となったのは、福岡県飯塚市の住宅街の三差路で事件当日、女の子2人を最後に目撃したとされた女性の証言です。
女性は「事件があった日に女の子2人を見たのではないのに、その日に見たという供述調書にさせられてしまった」などと、当時の供述内容を否定しました。女性の証言通りなら、久間氏を有罪とした確定判決の根拠が揺らぐことになり、裁判所の判断が注目されていました。
弁護団は福岡高裁に不服申し立てを行う方針です。