違法薬物摘発件数が去年に比べ約3倍に 多くは“運び屋” 門司税関が注意呼びかけ
九州5県と山口県を管轄する門司税関は、ことし上半期、違法薬物の摘発件数と押収量が去年の同じ時期に比べ増加したと発表しました。
■重信奈央 記者
「こちらが実際に摘発された覚醒剤です。スーツケースなどを巧妙に細工して、密輸されたということです。」
門司税関は、福岡や佐賀など九州5県と山口県の空港や港で取り締まりを行っていて、ことし1月から6月の上半期、覚醒剤や大麻など違法薬物の密輸を13件摘発しました。去年の同じ時期に比べ、9件増加したということです。
押収量も大幅に増え、約6300グラムでした。
密輸ルートとしては、航空機が8件と最も多く、摘発された人の多くは、「報酬目的で運搬を請け負った」と供述しているということです。
簡単に“運び屋”になるケースがみられることから、門司税関では「犯罪の片棒を担がされないよう注意してほしい」と呼びかけています。