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能登半島地震から学ぶ日頃の災害への備え 非常食や非常用トイレなど注目

2024年1月10日 19:05
能登半島地震から学ぶ日頃の災害への備え 非常食や非常用トイレなど注目

能登半島地震の発生から10日がたち、改めて必要とされるのが日頃の備えです。行政の取り組みと我々が出来ることそれぞれについて取材しました。

広島空港のそばにある広島県防災拠点施設です。およそ2万5千平方メートルの建物には、避難所で必要な毛布のほか段ボール製の簡易ベッドなど生活必需品が備蓄されています。

また、南海トラフ巨大地震の発生で想定される県内の対象者、およそ21万人の1日分の食料も置かれています。

■広島県 健康危機管理課 花田 英臣 課長
「市町がまず支援をする。そこで1日分、各市町に備蓄し ておいてほしいと。2日目は県が備蓄を出していく。3日目は国からのプッシュ型の支援を待って、それ以降は支援を続けていく。」

また、広島市内に民間の倉庫も確保し備蓄の分散も行っていますが、発災初期は交通網が麻痺することも想定されるため家庭での備えも必要としています。

広島市西区のカインズ広島LECT店では、防災コーナーを設けて非常食や防災グッズを取りそろえています。
能登半島地震の発生直後から商品を買い求める人が増え、なかでも非常食は前の年と比べて売り上げが8倍になりました。

■カインズ 相嶋さん
「帰省される方が多かったと思うのでそのタイミングでご家族で話し合って見直しされる方が多かったんじゃないかと」

■お客さん
「備えてはいたんですけど、見直してみたら少なかった。足りないものを、飲み物とか食べ物とかを(買いに来た)」

そのほか、地震で家具が倒れないよう固定するポールや、寒さをしのぐための保温シート。

そして、断水が続く地域で困っているという声が多く聞かれたことから非常用トイレへの注目が高まっています。
製造を手掛けるのは福山市の日用品販売会社「ケンユー」です。
「ケンユー」は4日、国からの発注を受け、急遽20万回分の非常用トイレを石川へ出荷しました。

商品の中に入っているのが、ビニール袋と凝固剤です。

■ケンユー 占部克明 社長
「(使い方は)簡単です」

ビニール袋は便座に取り付けて使用します。
袋の中に用を足した後は、凝固剤を投入。そうすると水分がゼリー状になり、そのままゴミに捨てることができます。
震災後、備蓄のために購入したいとの問い合わせが相次いでいるといいます。

■ケンユー 占部克明 社長
「備蓄で終わらせるのではなくて1度は使ってほしい。恥ずかしいので使いづらいこともあるし、そもそも日常とは明らかに違うシチュエーションなんで、 1度は使ってもらって慣れてほしい」
広島でもいつ発生するか分からない巨大地震…。どのような備えをすべきか、普段から確認しておく必要があります。
【2024年1月10日放送】

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