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『ゆりかご』「"匿名性を容認できない"は存在自体を否定」慈恵病院が公開質問状提出へ

2024年6月13日 19:22
『ゆりかご』「"匿名性を容認できない"は存在自体を否定」慈恵病院が公開質問状提出へ

親が育てられない子どもを匿名でも受け入れる「こうのとりのゆりかご」の運用を検証する熊本市の専門部会が提出した報告書の内容について、「ゆりかご」を運用している慈恵病院は13日、公開質問状を提出する方針を明らかにしました。

「こうのとりのゆりかご」の運用を検証する専門部会は、預ける子どもの親について「最後まで匿名を貫くことは容認できない」とする評価を報告書に記載しています。

慈恵病院の蓮田健理事長は、この記事を見た実母が、匿名で預けられるのか不安になって「ゆりかご」の扉を開けられず、職員に相談したケースがあったことを明らかにしました。子どもは病院で保護されたということです。

蓮田理事長は、「匿名性を容認できないということは『ゆりかご』の存在自体を否定するものだ」と専門部会の評価に疑問を投げかけました。
■慈恵病院 蓮田健理事長
「匿名性を保証することで安心してもらえることによって、女性が赤ちゃんを預ける訳ですから、匿名は認められないという表現であれば、女性たちはゆりかごを利用することはできない」

これを受け蓮田理事長は19日、熊本市の担当課に、「匿名性を認められない」とする専門部会の表現について説明を求めるとともに、熊本市の大西一史市長に対しては行政としての考えを問う質問状を提出する方針です。

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