開業100周年まで残り50日 熊本市電が記念グッズ販売
大正時代の1924年に開業し、今年8月1日で開業100周年を迎える熊本市電。節目の日まで50日を記念し新たなグッズの販売や1日限定のキャンペーンが行われています。6月12日、開業100周年まで残り50日となった熊本市電。熊本市交通局は6月12日から新たな記念グッズの販売を始めました。
車両をかたどった10種類のキーホルダーや、走行している車両のうち最も古い「1063号」がデザインされたタオルなどを交通局やインターネットで買うことができます。販売するものの中には車両の座席の座面や運賃表示器など鉄道ファンにはたまらない品ばかり。
午前9時にインターネットで受け付けが始まると…
■山本紗英子「販売から3分が経ちました。すでに、3万3000円のデジタル運賃表示器や、1万1000円の経路板はすでに完売です」
100周年の50日前となった6月12日、限定で交通局が行ったのがクレジット決済をした人限定の運賃半額のキャンペーンです。決済方法をめぐり熊本市交通局は2026年4月からSuicaやICOCAなどの「全国交通系ICカード」による決済を廃止し、いわゆるタッチ決済は県内で使える「くまモンのICカード」やクレジットカードなどに限定する方針です。理由は交通系ICに使う機器の更新に多額の費用がかかるため。ところが、2023年度、熊本市電を利用した人の決済方法をみると、交通系ICカードの利用が半数を占めています。次いで現金、「くまモンIC」が続き、キャンペーンが行われるクレジットカードの利用はわずか1パーセントでした。「交通系ICを廃止しないでほしい」という声が届く中、交通局は半額キャンペーンによりクレジット決済を使うきっかけにしてほしいとしています。
■熊本市交通局総務課 吉岡秀一課長
「使い勝手の良さを実感いただきまして、これからも市電を快適にご利用いただければ」
■市電の利用者
「(きょうの帰りに)使ってみようかなと思います。ピッて速かったら(今後も)使おうかなと思います」
利用方法が変わる過渡期の中使う側のニーズにどう対応していくのか。課題もある中「市民の足」は50日後に100周年を迎えます。