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衆院選富山1区候補者の主張 キーワードで分析

2024年10月16日 20:23
衆院選富山1区候補者の主張 キーワードで分析
エブリイでは、衆議院選挙で県内の選挙区の立候補者の主張をキーワードから分析します。

スタジオには担当の岡川記者です。

岡川)きのうの各候補の第一声を「テキストマイニング」という手法で分析しました。

候補が繰り返して使った言葉を人工知能、AIで分析し、特徴的な単語が大きく表示されます。

上野キャスター)1回目のきょうは、合併前の旧富山市が選挙区の富山1区に立候補した、こちらの5人の第一声を振り返ります。

岡)まずは立憲民主党・新人、山登志浩さんの第一声です。

上)「政治改革」という言葉が大きく表示され、その下には「裏金」という文字も見えますね。

岡)今回の選挙は、政治への信頼をどう取り戻すかが争点の一つです。

山さんは裏金議員を「再生産」しないため、多様な人々が意見を交わす「政治改革」の必要性を訴えています。

また、「人への投資」を掲げて高校・大学の授業料の無償化、最低賃金1500円を実現するなどと訴えています。

上)子育てをしながら働く現役世代への訴え。立憲民主党は労働団体・連合富山の支援を受けていますよね。

岡)はい。山さん自身も44歳であることから働く世代へ特に強く訴えかけている印象でした。

上)続いて、無所属の前職、吉田豊史さんの第一声です。

「減税」「イイネ」という文字がとりわけ大きいですね。

岡)吉田さんは「イイネ」をキーワードとした政策を掲げています。

中でも第一声で強調したのは「減税」でした。

減税によって経済を活性化させ、好循環に繋げることが日本を良くしていく唯一の方法と訴えています。

上)吉田さんは今回は無所属での立候補となりましたね。

岡)その無所属となってからの経験や人との繋がりが、今の自分にとって大きかった。

そして、無所属だからこそ言える政策があると第一声では強調していました。

前回選挙のように比例での復活当選の可能性はなくなりましたが、自民党への批判票を集めて票の上積みを図ります。

上)続いて、自民党・前職の田畑裕明さんの第一声です。

「信頼回復」「立ち返る」という言葉が特徴的です。

岡)田畑さんは第一声で「信頼回復」と6回述べ、自らの政治資金をめぐる問題を経て、再び国政に挑むスタートラインへ立てたことへの感謝の言葉を繰り返しました。

上)そして「公定価格」「賃上げ」というのがありますが、これはどういう意味でしょうか。

岡)はい、医療用の薬の価格は国が決める公定価格です。

田畑さんは、厚生労働大臣政務官を務めた経験から富山の医薬品産業を例に挙げて、公定価格となっている業界の賃上げを政府主導で行うなどの対策を訴えています。

今回の選挙戦は、裏金問題で重複立候補がなく背水の陣です。

意見に謙虚に耳を傾けて働きたいと述べています。

上)続いて、日本維新の会・新人の浅岡弘彦さんの第一声です。

「減免」「県議会議員」「社会保険料」などの言葉が目立ちます。

岡)浅岡さんは元県議会議員で県や市の職員とのつながりが深く、県政の課題を熟知していることをアピールしています。

所得制限のない医療費・教育費の無償化や社会保障費の減免などを訴えています。

国政選挙に初挑戦の浅岡さんは、今回、県内の選挙区で唯一の日本維新の会の公認候補です。

裏金問題などを契機として、自民党に批判的な保守層の受け皿にもなって支持を広げたいとしています。

小選挙区では4万票の獲得が目標としていて、票を少しでも上積みすることで比例代表での復活当選も視野に入れて、票の掘り起こしを進めています。

上)最後に、共産党・新人青山了介さんの第一声です。

「裏金」「揺るがす」「踏み出す」という文字が踊ります。

岡)青山さんは衆議院選挙は3度目の挑戦です。

党が公約に掲げている企業団体献金の禁止や政党助成金の廃止を、自らの主張でも掲げています。

そしてお金のかからない政治や命と暮らしを守る政治への転換を訴えています。

共産党は、比例代表の北陸信越ブロックや知事選にも候補者を擁立しています。

青山さんは、富山県にとっては国と県の政治を一緒に変える絶好のチャンスの選挙だと訴え、2区と3区の党公認候補とも連動して、票の掘り起こしを図っています。

そして、北陸信越地区で党の議席を確保することで主張を実現したいと訴えています。

岡)キーワードで見えてくる各候補者の主張を、1票を投じる参考にしてもらえればと思います。

上)あすは富山2区の立候補者の主張を分析します。岡川記者でした。
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