埋蔵文化財の調査せずに誤って工事 富山河川国道事務所「確認や職員間の引き継ぎが不十分」
富山市の国道8号の工事現場で事前に埋蔵文化財の調査を行わないまま工事が行われていたことが分かりました。
埋蔵文化財の調査が実施されないまま工事が行われたのは富山市飯野の国道8号の道路脇 約94.4平方メートルです。
工事を発注した富山河川国道事務所によりますと、現場では国道8号豊田新屋立体化工事に伴い2022年3月から地盤改良や水路の新設工事が進められ、おととし5月に完了しました。
この現場は「飯野小百苅遺跡」の範囲内にあり、本来は工事前に埋蔵文化財の調査が必要でした。
しかし去年、市埋蔵文化財センターとの打ち合わせの中で調査が実施されていなかったことが分かったということです。
このエリアについては今後、調査は行われないということです。
富山河川国道事務所は、確認や職員間の引き継ぎが不十分だったと説明しています。