今年は品質低下を防げ コメ作りの猛暑対策を徹底
今年は猛暑の影響を防ぐことができるでしょうか。県とJAなどは26日、富山市でコメ作りについての会合を開き、品質維持へ課題となっている暑さへの対策を確認しました。
県の主力品種コシヒカリや独自ブランド米の富富富は、これから穂の出るタイミングに暑さが重なり、品質維持に重要な時期です。
去年は猛暑の影響で、県産コシヒカリの1等比率は50.6%と過去最低の水準でした。
県の指導員は、穂が出た後に葉の色を確認し、必要な場合は肥料の追加や水を切らさないことなど適切な管理で稲の活力を保つよう呼びかけました。
また、今年多く発生しているカメムシの対策や、早めの刈り取りでコメ粒のひび割れを防ぐことなど対策の徹底を求めました。
一方、去年の猛暑でも1等比率が9割以上と暑さに強いことを示したのが富富富です。
県の農業研究所の担当者は、生産者の収支の面などからも、富富富をはじめ暑さに強い品種の栽培にはメリットがあると説明しました。
県は、富富富の栽培面積を2028年に今のおよそ4倍の1万ヘクタールとするほか、「てんたかく」や「てんこもり」も加えた暑さに強い品種の作付けを、半分以上とする目標を掲げています。