【山口天気 夕刊12/12】週末に向けてポイントは『寒』…冬型気圧配置が強まり 寒さ増す&雨に雪が交じる天気へ
●あす13日(金)は低気圧東進とともに 次第に冬型気圧配置強まる
●週末に向けて県内上空に 平地で雪となる目安の寒気流入
●あす13日(金)は曇りがちの天気で夜ほど天気不安定 週末は時雨模様の雨に雪が交じる&山間部ほど路面凍結も
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今年1年の世相を表す「今年の漢字」が、『金』と発表されました。これにちなみ、「kry every.」では、今年の天気の出来事を漢字で振り返ってみました。
まず、何といっても記録的猛暑。広瀬で県内の観測史上最高気温の39度を観測するなど、「観測史上…」というフレーズが度々登場しました。歴史を塗り替える出来事が多かった、ということで歴史の「史」はいかがでしょう。
また、元日の能登半島地震、8月には初めてとなる南海トラフ地震臨時情報の発表と、地震関連の話題も多かったほか、10月でも真夏日観測、11月に季節外れの大雨、12月でも紅葉の見ごろがまだ続いた所もあるなど、季節の歩みが遅かった、というのもあったと思います。
皆さんが感じた一年は、いかがだったでしょうか。
そして、これからの天気のポイントとなる漢字は寒気の「寒」です。
週末に向けて冬型気圧配置が強まっていくことで、県内上空に流れ込む寒気ももう1段階、強まっていく予想で、週末には、平地で雪となる目安の寒気も流れ込んでくる見通しです。
この先、週末に向けていっそう寒さが増してきて、さらに時雨模様のにわか雨に雪が交じる所があったり、標高が高い場所ほど少し雪化粧、そして山間部ほど路面凍結への注意も必要となっていきます。
今週末の寒気の強さは、おおむね先週末と同じくらいか、わずかに先週末より強いくらい、とみられます。強まる寒気のレベルに合わせて寒さ対策、凍結対策などもレベルを上げて頂ければ、と思います。
あす13日(金)は、朝は瀬戸内沿岸では晴れ間がありそうですが、日中は上空に流れ込む寒気の影響で、各地で雲が目立つ空が続きそうです。昼間のうちは大きな天気の崩れはありませんが、夜は日本海沿岸や内陸ほど天気は少々不安定で、にわか雨の可能性も出てきます。最高気温は12~13度くらいに止まる師走らしい寒さが続き、北寄りの風の冷たさが増してくるでしょう。
より冬型気圧配置が強まり、上空に流れ込む寒気も強まる今週末は、最高気温でも1桁止まりの、正月並みの寒さに。土曜日は夜明け前は不安定な天気も、日中は少し落ち着いた天気となる見込みですが、日曜日にかけて再び気まぐれな時雨模様のにわか雨となる所が多く、平地でも少し雪が交じる所もあるでしょう。山間部ほど少し雪化粧の可能性もあり、路面凍結への注意も必要な週末となりそうです。
さらに来週も、師走らしい寒さが続く日々となるでしょう。
(KRY山口放送 気象予報士 山本昇治)