車に傷…被告人は無罪を主張 子どもたちが下した判決は? 鹿児島地裁で模擬裁判
夏休みの子どもたちに裁判を身近に感じてもらおうと鹿児島地方裁判所で模擬裁判が開かれました。車に傷をつけた器物損壊事件、被告人は無罪を主張しています。子どもたちが下した判決は?
(弁護人役)
「被告人は無罪です」
鹿児島地裁と県弁護士会、それに鹿児島地方検察庁が毎年合同で開いている模擬裁判には、小中学生22人が参加しました。模擬裁判の想定は、車のドアを金づちで叩いて傷をつけた器物損壊事件。被告人は「現場には行っていない」と無罪を主張していて、被告人が車に傷をつけたのかどうかがポイントです。
(検察官役)
「被告人に罰金15万円を求刑します」
検察側の求刑に対し弁護側は無罪を主張しました。いよいよ判決です。子どもたちが出した結論は。
(裁判官役)
「主文被告人を判決罰金10万円に処する」
現場近くにいた被告人のカバンの中から車の塗料がついた金づちが見つかったことなどから有罪だと判断しました。
(参加者)
「弁護士と張り合って勝負していくところが面白かった」
「追い詰めるのが難しかった」
「いろんな意見を考えた上で検察官としての立場を明らかにするということが楽しかった」
子どもたちは模擬裁判を通して、裁判の難しさ、やりがいを感じたようです。