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「2年後の母校を心配し船出しなければならない心境は言葉に言い表せない」閉学する鹿児島純心女子短期大学で卒業式 

2025年3月20日 10:55
「2年後の母校を心配し船出しなければならない心境は言葉に言い表せない」閉学する鹿児島純心女子短期大学で卒業式 
 再来年の3月で閉学する鹿児島純心女子短期大学で、きょう卒業式が行われました。卒業生は「学校はなくなっても思いはつながっていく」と笑顔と涙で学び舎を後にしました。

鹿児島市唐湊の鹿児島純心女子短大。

(記者)
「鹿児島純心女子短大の聖堂です。こちらでは、卒業式に先立って、卒業を感謝するミサが行われています」

卒業式の前に感謝の祭礼「ミサ」が行われました。

(神父の言葉)
社会を明るくしていくことが、純心を卒業していく皆さんの使命でもあります」

 卒業式では、1人1人に卒業証書が渡されました。

(山口明美学長)
「2年後の母校を心配しつつ、船出しなければならない心境は、言葉に言い表せないことでしょう。皆さんの後輩と教職員が1つとなって、純心スピリットを継承します」

 65年前に開校した鹿児島純心女子短大は、18歳人口の減少や四年制大学志向の高まりで、定員割れが続き、2027年3月での閉学を決断しました。30年前は、1学年約500人の卒業生がいましたが、コロナ禍以降は入学者が減り、今年の卒業生は125人です。

(卒業生・嶺ありささん)
「(閉学は)びっくりしたが、卒業生や後輩と、つながりもたくさんあるので、(純短が)無くなっても思いはつながっていく。形としてなくなるだけで、これからもつながっていく」

(30年前に純短を卒業した母・理恵さん)
「私たちの時は、女子はだいたい短大にいく子が多かったので、(学生の数は)すごく多かった」

(卒業生・松元ありささん)
「あと2年間は先生方もいらっしゃる。私は学校が大好きだったので、ちょくちょく遊びに来たい」

(母・さとみさん)
「(学校が)なくなるのは寂しいが、あと2年間、こちらに通う学生に純心魂で、純心の素晴らしいところを伝えてほしい」

2027年の3月で閉学する鹿児島純心女子短大。4月3日に「最後」の入学式が行われます。
最終更新日:2025年3月20日 10:55
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