貸切バス廃止「拙速では」市議会で指摘相次ぐ 鹿児島市「若い運転手確保のため」新たな取り組みも
校外学習や遠足、スポーツ遠征などに長年利用されてきた鹿児島市の貸切バス。市は運転手不足のため来年3月で廃止する方針を固め議会に提案しています。市議会では「拙速では」との指摘が相次ぎましたが市当局の見解は。
鹿児島市の貸切バス事業は、現在車両8台が稼働し、利用件数はコロナ禍から回復傾向にあります。昨年度の申し込みは292件で収支は300万円余りの赤字でした。市は運転手不足のため来年3月でこの事業を廃止する方針を示していますが市議会では「拙速ではないか」と指摘する声が上がりました。
(市民連合 合原ちひろ議員)
「廃止の前にとりうる対応がまだあるのではないでしょうか、運転手不足解消の努力や営業努力の結果を検証する前に事業を廃止してしまうことは拙速の感が否めません」
(枝元昌一郎鹿児島市交通局長)
「路線バスの運転手不足が解消されない現状において、路線バスのサービス維持を優先し人員を充てることが必要であり、施行日の先送りは厳しいと考えている」
路線バスも含めた運転手は現在93人で必要な数に10人足りず、民間に委託した路線の一部が人手不足で戻されることも度重なるなか、路線バスの安定運行のため貸切バスの廃止を決めたということです。
廃止の影響について枝元局長は「教育委員会とは協議していないが利用者や県バス協会などからは問題ないと聞いている」と答弁。「廃止でなく一時休止にすべきでは」との問いには、「運転手不足が今後も深刻化するなか再開は困難」との見方を示しました。
交通局では若い運転手を確保するため、来年度から大型二種免許を採用の条件とせず、採用後に免許取得の費用を支援する制度を新たに始めるということです。また、数年間行っていなかった非正規職員の正規職員への登用も再開したいとしています。
鹿児島市の貸切バス事業は、現在車両8台が稼働し、利用件数はコロナ禍から回復傾向にあります。昨年度の申し込みは292件で収支は300万円余りの赤字でした。市は運転手不足のため来年3月でこの事業を廃止する方針を示していますが市議会では「拙速ではないか」と指摘する声が上がりました。
(市民連合 合原ちひろ議員)
「廃止の前にとりうる対応がまだあるのではないでしょうか、運転手不足解消の努力や営業努力の結果を検証する前に事業を廃止してしまうことは拙速の感が否めません」
(枝元昌一郎鹿児島市交通局長)
「路線バスの運転手不足が解消されない現状において、路線バスのサービス維持を優先し人員を充てることが必要であり、施行日の先送りは厳しいと考えている」
路線バスも含めた運転手は現在93人で必要な数に10人足りず、民間に委託した路線の一部が人手不足で戻されることも度重なるなか、路線バスの安定運行のため貸切バスの廃止を決めたということです。
廃止の影響について枝元局長は「教育委員会とは協議していないが利用者や県バス協会などからは問題ないと聞いている」と答弁。「廃止でなく一時休止にすべきでは」との問いには、「運転手不足が今後も深刻化するなか再開は困難」との見方を示しました。
交通局では若い運転手を確保するため、来年度から大型二種免許を採用の条件とせず、採用後に免許取得の費用を支援する制度を新たに始めるということです。また、数年間行っていなかった非正規職員の正規職員への登用も再開したいとしています。
最終更新日:2024年12月10日 19:27