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【立て直しへ】山形屋が私的整理手続き 金融機関の支援受け再建へ 負債総額は“約360億円”

2024年5月10日 13:26
【立て直しへ】山形屋が私的整理手続き 金融機関の支援受け再建へ 負債総額は“約360億円”
 負債総額は約360億円に上ります。鹿児島市の百貨店、山形屋が金融機関の支援を受けながら再建に取り組む「私的整理」の手続きに入っていることがわかりました。山形屋は「お客様や取引き先に影響を及ぼすものではない」としています。

 自主再建に乗り出しているのは、 鹿児島市金生町の百貨店、山形屋です。山形屋や関係者によりますと、山形屋は収益を確保するために、去年12月に私的整理の手続きの「事業再生ADR」を申請したということです。

 事業再生ADRとは、債務を負った事業者が破産や民事再生などの法的な整理手続きではなく、債権者の協力を得ながら事業の再生に取り組むものです。山形屋は、鹿児島銀行など17社の金融機関の支援を受けながら立て直しを図ります。

 山形屋の負債総額は約360億円。コロナ禍による客の減少に加え、耐震工事への設備投資などが大きく影響したということです。先日まで開かれていた「初夏の北海道物産展」は、連日多くの人が詰めかけ過去2番目に当たる4億円以上の売り上げを記録しました。

 老舗の山形屋は県民にとっては代え難い大きな存在です。買い物を終えた買い物客は。

(内田直之キャスター)
「きょうは何を買われたんですか?」
(買い物客)
(パジャマです。ここで買って着るものが着心地がいいんです。ビックリしてますね。鹿児島の中で一番信用のあるお店だから」

(買い物客)
「私たちは若い頃から山形屋一辺倒。インターネットで物を買う方法も知らない。ここばかり」

(買い物客)
「お買い物は山形屋というイメージが頭にある。立て直して欲しいですね」

 山形屋は「メーンバンクの鹿児島銀行の支援を得て自主再建に取り組んで参ります。お客さまや取引先に影響を及ぼすものではございません。」とコメントを発表しています。
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