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1980年創刊のTJカゴシマ休刊へ 突然の発表に街から惜しむ声 一方で10代からは…

2025年2月19日 19:26
1980年創刊のTJカゴシマ休刊へ 突然の発表に街から惜しむ声 一方で10代からは…

 県民の方はおなじみのタウン誌「TJカゴシマ」です。おでかけスポットやランチのお店を探してページをめくった人も多いと思います。そのTJカゴシマが3月発売の号をもって休刊すると発表しました。

 「TJカゴシマ」は1980年に「月刊かごしまタウン情報」として創刊。雑誌とwebとイベントを通じてみんなをわくわくさせたい」を編集理念に鹿児島のお出かけスポットや話題の店などについて発信しています。雑誌媒体の市場が縮小し今後も月刊誌として維持していくことが難しいとして3月19日に発売する4月号をもって休刊すると発表しました。

(斯文堂出版事業部・齋藤賢吾統括部長)
「悔しい気持ちはある、やっぱり。これ以上月刊誌としては毎月発行するのは難しい」

 突然の休刊の発表に街の人は。

(60代)
「休刊になるんですか!?特集がいい。色んな食べ物の特集、温泉とか鹿児島のいいところを紹介してくれる、これは見てた」

(70代)
「残念ですよね。町おこしというか、みんな行ってみようと気持ちが晴れるから見るたびに。寂しい」

(20代)
「これを見てお出かけしてたからこれから見られなくなると思ったら寂しい」

 惜しむ声が聞かれた一方でこんな声も。

(10代)
「知らない」

(10代)
「Q.見たことありますか?ないです」

 3万6000部以上を発行し、45年に渡り県民に情報を発信してきたTJカゴシマ。特別に歴代の号を見させてもらいました。

 手描きの鹿児島市天文館のカフェの地図に…。電話番号や料金が細かく書かれた駐車場。交通の取り締まり情報の特集や120店舗にものぼる飲食店など、時代に合わせて県民に密着した情報を掲載していたと言います。そこにはこんな思いが込められていました。

(斯文堂出版事業部・齋藤賢吾統括部長)
「読者にお金を払って買ってもらっている。お金をもらっているからには質の低い情報は出せない。例えば取材させてもらうお店を選ぶ時にもちゃんと入念にリサーチして自分たちがおいしいとおすすめできる情報しか発信しないのがポリシーとしてあった」

 今後はウェブサイトや公式のSNSで情報を発信し、不定期でTJカゴシマの別冊も発売する予定です。

(斯文堂出版事業部・齋藤賢吾統括部長)
「今後もSNSなどを使って情報をどんどん発信するしイベントも今後も継続してするしこれからも読者、県民と一緒に鹿児島をわくわくさせたい、盛り上げていきたいと思っている」

 月刊タウン情報誌「TJカゴシマ」は3月19日に発売される4月号で休刊となります。

最終更新日:2025年2月19日 19:26
    鹿児島読売テレビのニュース