「ご家族に帰したい」震災の行方不明者 海保の潜水士が捜索(宮城・石巻市)
宮城・石巻市で19日、海保の潜水士が東日本大震災の行方不明者を捜索した。
宮城県内では、依然として1215人が行方不明のままだ。
19日の行方不明者捜索には、巡視船「しもきた」所属の潜水士5人が参加し、石巻市の長面漁港からボートで近く海域へと移動した。
捜索場所に到着すると、はじめに震災の犠牲者に黙とうが捧げられた。
今回の捜索は、石巻市からの要望を受けて行われたもので、潜水士が海底の状況を目で確認しながらおよそ3時間にわたって実施された。
19日の捜索では、行方不明者の手掛かりは見つからなかったという。
<巡視船しもきた 伊藤健太潜水士>
「震災から12年の月日が経ちましたが、現在もご家族のところに帰りたいという思いを持った方々が、沢山いると思います。そういった方々を必ず家族に帰したいという思いで全力でやりました」
宮城県によると、東日本大震災では石巻市の417人を含め宮城県内では1215人が行方不明のままだ。