地震で被災した企業への補助金巡り口利きか、見返りの報酬受け取った罪に問われる元県議に“懲役2年”求刑(宮城)
地震で被災をした企業への補助金を巡り、宮城県職員に口利きをした見返りに報酬を受け取った罪に問われている元宮城県議・仁田和廣被告の裁判で、検察側は24日懲役2年を求刑しました。
起訴状などによりますと、元宮城県議会議員の仁田和廣被告(74)は、2021年から翌年にかけて塩釜市の水産会社が福島県沖地震のグループ補助金を受けられるよう県職員に口利きした見返りに、水産会社・元社長から報酬として50万円を受け取ったあっせん利得処罰法違反の罪に問われています。
仁田被告は、起訴内容を否認し無罪を主張していました。
24日の裁判で、検察側は「県議の立場を積極的に利用し、元社長から報酬を受けた」などとして、懲役2年、追徴金50万円を求刑しました。
これに対し、弁護側は「報酬は見返りではなく政治献金」などと反論し、改めて無罪を主張しました。
判決は、6月10日に言い渡される予定です。