<台風7号>16日夜~17日明け方にかけ東北に接近の見込み 漁師・農家から心配の声「一年間、手塩にかけて育ててきた…」(宮城)
台風7号は、16日夜~17日明け方にかけて東北地方に接近する見込み。
台風の接近を前に、宮城県内の漁師や農家からは心配する声が聞かれた。
16日、県内の沿岸では、午前中から大きな白波が打ち寄せていたが、このあとさらに風が強まり海は大しけとなる予想で、暴風や高波に警戒が必要だ。
現在(16日午後6時15分頃放送)、東部に暴風警報沿岸部に波浪警報が出ている。
石巻の漁港では、地元の漁師が漁具が飛ばないよう対策を行っていた。
カキ漁師
「(台風の影響で)北風がくるんだけど、その準備でみんな浮き樽を結んで終わりました。不安なのは、沖に出したカキ。そのカキが落下しないように」
一方、8月末にも収穫が始まる利府町のナシ園。
収穫直前のナシは強風で落下しやすいため、こちらのナシ園では防風ネットを取り付け台風に備えていた。
利府おもて梨園・近江貴之さん
「強風が吹くと実が傷ついてしまったり、落ちてしまったりして商品にならなくなってしまうので、その対策をしっかりしていきたいなと思っています。一年間、手塩にかけて育ててきたので本当にそれてほしいという一心ですね」
また、週明けにも早場米の稲刈りが始まる大崎市三本木の田んぼでは、強い風による「稲の倒伏」を心配していた。
コメ農家・斉藤作郎さん
「やっぱり(イネの)倒伏が一番困りますね、機械作業なので秋の刈り取りにまで最後まで影響しますので、コメの実入り・状況も悪くなってきますし。強い風は欲しくないですね、本当に正直」
実りの時期を迎えたコメは、猛暑の影響もなく今年は順調に育ってきただけに、台風の影響に神経をとがらせていた。