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鳥取の温泉地にきて13年 観光協会事務局長となったフランス人が大好きになった温泉街の魅力を世界へ発信 鳥取県三朝町

2024年4月16日 18:01
鳥取の温泉地にきて13年 観光協会事務局長となったフランス人が大好きになった温泉街の魅力を世界へ発信 鳥取県三朝町

地域の魅力を新たな視点で世界に拡げていきます。鳥取県内の観光協会事務局長に県内で初めて外国出身者が就任。その仕事ぶりに密着しました。

◇ ◇

三朝温泉観光協会 リエヴェン・アントニーさん
「みなさんこんにちは。アントニーといいます。フランスから来ました。よろしくお願いします」

鳥取県三朝町にある観光案内所、三朝温泉観光協会で働くリエヴェン・アントニーさん(38)です。フランス出身のアントニーさんは、三朝町にきて今年で13年。幼い頃に見た日本映画がきっかけで興味を持ち、日本語を勉強。その後国際交流員として三朝にやってきました。三朝をPRする映画を製作するなど精力的に活動したアントニーさん。すっかり三朝のとりこになり、地域おこし協力隊として三朝温泉観光協会に3年間勤務。任期が終了してからも正職員として観光協会に残り、そしてこの春、観光協会の事務局長となったのです。

三朝温泉観光協会 リエヴェン・アントニーさん
「今までの仕事は一部だけだったんですけど。もうこれからは全体的に見ないといけない。頑張っていけば大丈夫かなと。やるしかないですね」

三徳川に沿って老舗旅館の町並みが続く、三朝温泉。事務局長になった今も街に住む人との対話を大切にしています。

アントニーさん
「こんにちは」

町民
「撮影ですか?」

アントニーさん
「今日はちょっと撮影があって」

Q.よく話をしていますか?
町民
「そうそういろいろお世話になって」
「(アントニーさんは)したこともないようなことを一生懸命されてて、雨の日もカッパを被って、そこの露天風呂(河原風呂)の掃除をしてます。大変なんですよ。そういう努力が重なって(事務局長になった)と思います」

街を歩きながら、町民と他愛ない会話をすることで、これからの三朝を盛り上げるヒントを見つけているといいます。事務局長にはこんな仕事もー。

リエヴェン・アントニーさん
「そこの木の葉っぱが落ちてですね、ここでたまっちゃうんです、毎日何回も拾わないと」

観光協会は観光客が訪れる町の玄関口。掃除も欠かさず行っています。5年前から観光協会で一緒に働いているという同僚はー。

三朝温泉観光協会 御舩豊 さん
「(相手の)言葉もちゃんと聞いて答えるし。我々以上に日本人の心を持っているかもしれないです。外国向けのチラシ・パンフレットが充実してきていまして、他から見てもすごいって言ってもらってる」

アントニーさんは外国出身であるということを活かして、外国人観光客への対応はもちろん、6か国語のパンフレットを用意しました。アントニーさんがここで働き始めてから三朝は、さらに世界に広がったようです。

三朝温泉観光協会 リエヴェン・アントニー 事務局長
「川が真ん中を通ってて、周りに温泉街があるっていう日本の原風景みたいな感じが結構好きですね。ここに来たらこの町が好きになりますよって。こういったプロモーションはできないので、私も少しでも町の発展につながることができたらうれしいなと思います」

大好きな三朝を世界中の人に知ってほしい。事務局長になり、これからさらに三朝の魅力を世界に発信していくことを誓います。

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