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漁獲量が好調の秋の味覚「サンマ」 北海道根室市の初日の水揚げ量は去年の約140倍 ただ安く食べられるのは今だけ? 「最初よかったんですけど、だんだん尻すぼみになる」

2024年9月11日 17:51
漁獲量が好調の秋の味覚「サンマ」 北海道根室市の初日の水揚げ量は去年の約140倍 ただ安く食べられるのは今だけ? 「最初よかったんですけど、だんだん尻すぼみになる」

今まさに旬を迎えている「サンマ」。そんな秋を代表する味覚ですが、家計にとってはうれしい知らせが届いています。

鳥取市のスーパーを訪ねるとー。

サンマート湖山店 鮮魚主任 松本大輝さん
「去年の今の時期と比べて、100円~200円くらいは下がっているかなという感じです」

サンマは近年、漁獲量の大幅な減少で価格が高騰。しかし、今年は水揚げが好調であることから安く販売できているといいます。取材した鳥取市の店舗では、去年1尾300円以上で販売していましたが、9月11日は1尾200円と大特価。多くの人がサンマを手にしていきました。

サンマを購入した人
「最近サンマをよく食べます。そりゃうれしいですね、安いほうがね」

「1匹200円だったら、買おうかなという気になりますね」

サンマート湖山店 鮮魚主任 松本大輝さん
「毎日発注して毎日完売するので売れ行きはいいと思います。まだ出始めなので、ちょっと魚体としては一回りくらい小さいかなと思ってるので、これから大きくなってきたら脂ものってきておいしいかなと思います」

去年とは打って変わって手に取りやすい価格となっているサンマ。なぜ今年は漁獲が好調なのでしょうかー。

国立研究開発法人 水産研究・教育機構 巣山哲 主幹研究員
「去年よりも漁期が始まる前に日本に近いところにサンマがいた。量も多かったし、大きいものが多かった。今それが獲れてて漁獲量がちょっと上がってると考えています」

8月中旬にスタートしたサンマの水揚げ。北海道根室市の漁港では、初日の水揚げが67トンと去年の470キロを大きく上回りました。今年は日本から近い沖合にサンマが分布していたことで漁獲量が増加し、価格高騰が落ち着いたのではと考えられるというのです。

では気になるのは今後の見通し。この好調は続くのでしょうかー。

国立研究開発法人 水産研究・教育機構 巣山哲 主幹研究員
「今獲れてる魚はそのまま西の方に回遊していくんですけど、量としてもそんなに量はいない。最初よかったんですけど、だんだん尻すぼみになる」

サンマがいる漁場が徐々に日本から遠い場所に移動していくことなどから、今後の漁獲量は伸び悩むことが想定されるといいます。

秋の味覚「サンマ」。リーズナブルに食べられるのは、今がチャンスかもしれません。

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