記録的な大雪で除雪難航…大学周辺も悪路 入学共通テストは早めの行動を! 豪雪による青森県内の農林水産関係被害額は3,200万円超に
再び大雪に見舞われた県内、弘前市では1月の積雪が過去最多を更新しました。鉄道も大幅に乱れ運休は100本以上となりました。
冬型の県内は津軽と下北を中心に大雪となり一時大雪警報が出されました。
弘前市では午前4時に積雪が126センチに達し、1月としては過去最多を更新しました。
この大雪で県の文化財に指定されている百沢街道の松並木の枝が雪の重みで落下、りんご園の防風ネットを破損しました。
青森市では一時再び130センチに達しました。
市民はきょうも一晩で一気に積もった雪の片付けに追われました。
飲食店を営む人は…。
★飲食店を営む人
「(雪かきは開店前に)毎日2時間くらい」
「疲れた 仕事終わってからもやるし朝もやるし」
除雪機を毎日使うという人は…。
★青森市民
「これ(除雪機)ないとだめ これないと本当にやっていけないですよ」
県のまとめによりますと、きょう午前9時現在建物被害は住宅の半壊などが43棟、住宅以外の全壊などが130棟確認されています。
農林水産関係の被害額はこれまでに判明してるのが3,200万円です。
ハウスの倒壊や牧草の保管庫などが全壊しています。
あす正午までの24時間に降る雪の量は多いところで山沿いが30センチ、平地が津軽で20センチ下北と三八上北が15センチと予想されています。
除雪難航 運休相次ぎ「どうしようかなと」
この大雪で鉄道が大幅に乱れました。
★東京からの観光客
「きょうここから不老ふ死温泉に行く予定だったんですけど電車が全部ストップしちゃって、どうしようかなと思っているところです」
JRは奥羽本線と津軽線それに五能線と大湊線で124本が運休しました。
積雪量が多く除雪作業は難航していますが、あすは始発から通常通りの再開をめざしています。
青い森鉄道は青森・八戸間で23本が運休または区間運休しました。
あすは通常通り運行する見込みです。
弘南鉄道は大鰐線が終日運転を見合わせ弘南線は16本が運休しました。
あすは始発から運転できるよう除雪作業を進めています。
あすから共通テスト「早めの準備・行動を」
こうした中、あすから大学入学共通テストが始まります。
共通テストはあすとあさって県内8つの会場で行われ、去年より38人少ない4,083人が受験します。
このうち327人が受験する県立保健大学では、きょう職員たちが受験番号のシールを机に貼る作業を行いました。
あすは午前8時から会場に入ることが出来ますが、大学周辺の道路は歩道が狭くなっていることなどから、早めの準備や行動を呼びかけています。
★県立保健大学 大西学課長
「おとといあたりからの雪の影響で大学の周りまだ除雪追いついていないところはございます。その点に関しては市役所のほうにも呼びかけまして、周辺の除雪のほうをしっかり行っていただくようにお願いしているところです」
「車がスタックしたりとかしますので、そういうことを考えると早め早めの行動で試験会場までお越しいただいたほうがよろしいかと思います」
大学は公共交通機関などの影響により遅れる場合、大学に連絡するよう呼びかけています。