真冬の八甲田を往復8キロ…“雪中行軍”を教訓に「意義のある訓練」 陸上自衛隊が部隊強化演習 青森県
真冬の八甲田で陸上自衛隊のスキー演習が行われ、隊員たちが雪深い山の中訓練に臨みました。
演習は1902年、199人が犠牲となった旧陸軍の雪中行軍遭難事件を教訓として陸上自衛隊が部隊強化のために1965年から行い、ことしで56回目です。
4人1組で燃料などを積んだ重さ80キロ以上のソリを引きながら、積雪や雪崩の危険回避のため、例年とはコースを変更し小峠から按ノ木森山までの往復8キロを行進しました。
この後、銅像茶屋に到着した一行は雪中行軍当時の英霊に敬礼しました。
★第5普通科連隊 連隊長 伊藤 裕一 一等陸佐
「八甲田演習をやり遂げると言うことは、123年前の事件の遺徳を積雪寒冷地部隊として厳しい状況のなかでもしっかりと行動できるということをやり遂げたということで、ひじょうに意義のある訓練だと認識しています」
隊員たちは、事件の教訓を胸に体力と精神力を鍛えていました。
最終更新日:2025年1月21日 17:07