松山総合公園でネコの不審死相次ぎ 警察が動物愛護法違反疑い視野に捜査
愛媛県松山市内の公園でネコが不審な状態で死んでいるのが見つかりました。
8月中に複数回、不審な猫の死体が確認されたという情報もあり、警察が捜査を進めています。
NPO法人・公園の猫支援の会 代表・山本幹子さん:
「人間に対して何もしないネコにそういうことや気持ちが起こるということも理解できない。ちょっと信じられない、ただもう怒りと悲しいのがごっちゃになっている」
松山市でネコの保護活動を行うNPO法人の代表を務める山本幹子さんです。
山本さん:
「ここで横たわっていたんですよ」
先週火曜日の朝、メンバーからの連絡を受け、現場に駆けつけると…
山本さん:
「こちらに頭があってこういう状態で横になっていて、口が開いて木の棒を刺されて肛門の方にも刺されていた」
10年ほど前から毎日世話をしていたというネコが木で体2か所を突き刺され、変わり果てた姿で見つかりました。
山本さん:
「アゴに白い毛があって(体の毛は)真っ黒で。だから“顎ちゃん”と名前を付けていた。大人しくて人懐っこい可愛いネコだった」
現場には、通報を受けた警察と松山市も。発見時の状況から、何者かが故意にネコを殺した可能性が高く、警察は動物愛護法違反の疑いも視野に捜査を進めているとみられます。
松山市職員:
「ちびっこ広場で合流するけん」
きょう午前、発見現場の公園で松山市の職員がパトロールを行いました。
松山市職員:
「道路脇とか生垣の下、公園全体に異変がないかパトロールしています」
松山市は通報があった日から毎日およそ1時間、公園内のパトロールを行っているほか、新たにポスターの掲示や防犯カメラの設置などの対策をとっています。
多くの人が訪れる公園、利用者からは不安の声が…
公園利用者:
「ちょっと怖いですね。いつもベンチのところでネコの姿を見ていたが最近はあまり見ていない」
公園利用者:
「(犯人が)誰か分からんけん気持ちが悪い。早く見つかってほしい」
山本さんによると、先月1か月間に複数回、公園内で不審な事案が発生しているということです。
山本さん:
「人懐っこいネコは『おいで』とかエサを見せたら近づくのでそういうネコが大体亡くなっている。とんでもない死に方をしたという感じになるので、(犯人には)なぜそういうことをするのかということを聞いてみたい。それだけですね」
松山市は動物を傷つけたり殺したりする行為を見かけた場合は、生活衛生課まで連絡するよう呼び掛けています。