伊予鉄バスが全国初「レベル4」の自動運転バス 今月25日から運行スタート
全国初の取り組みがスタートです。伊予鉄バスが、自動運転バスの営業開始に向け準備を進めています。
記者:
「あぁ、あれですかね。見慣れない、すごく未来的なデザインのバスがやってきました。これ、自動運行中と書いてますね」
きょう、松山市内を走っていたのは、伊予鉄バスが今月25日に運行をスタートする自動運転の路線バスです。
記者:
「あ、ハンドル勝手に動いてますね」
九州のメーカーが開発した、場所や速度など、定められた条件のもとでの完全な自動運転を可能とした「レベル4」の自動運転バス。
「レベル4」の自動運転では限られたエリア内で、これまで人が担っていた運転操作をすべて自動運転システムが行います。つまり、運転手がいません。
車体に20か所以上のレーダーやセンサー、カメラを取り付け、安全な運行を実現しています。
伊予鉄バスでは、今年10月からテストを繰り返し、制御システムやセンサーの調整を進めてきました。
付近の住民(男性):
「前から試験で、あそこで何やかやとしていた。(営業運転が)楽しみ。順々広げていかんとね」
高浜駅から松山観光港まで、往復およそ1.6キロのルートを走行する自動運転バス。万が一に備え、大型2種免許を持つ保安員が乗車するほか、市内の営業所で遠隔監視。
「レベル4」での営業運転が実現すれば、全国で初めてです。
伊予鉄バスでは、ドライバー不足への対策として期待を寄せていて「運行を皮切りに自動運転バスが世の中に広がってほしい」としています。