2月23日にホーム開幕戦を迎えるJ3・高知ユナイテッドSC。Jリーグに参入し、高知県内のサッカー熱も高まってきました。ホーム開幕戦を前にクラブの応援を支える私設応援団に応援の仕方を教わってきました。

2月16日、栃木県でのアウェーで迎えたJリーグ開幕戦。高知ユナイテッドSCは昨シーズンJ2の栃木SCに0対1で惜しくも敗れ、「J」初勝利はお預けとなりました。この試合でもスタンドから送られたのが熱い声援―。23日に春野で行われるホーム開幕戦でクラブの歴史に刻まれる「J」初勝利を後押しするのが「応援の力」です。

■井出アナウンサー
「高知市のスポーツバーです。こちらでは開幕戦に向けて応援団の皆さんが準備している」

高知ユナイテッドには私設応援団が存在します。その名も「高知ウルトラスボニート」。2021年に発足し、試合の応援を先導し選手にパワーを届けています。

団員は8人で、団長は西森太介さん。10年前からの熱狂的なサポーターです。この日はホーム開幕戦に向けて応援グッズや応援歌の確認をしていました。

開幕戦に向けて準備した応援グッズが「バンデーラ」と呼ばれる長さ約15メートルの布。
バンデーラをサポーターみんなで持ちながら揺らしたり、飛び跳ねたりして「視覚的」に選手を応援します。

さらに、選手の「耳」に、そして会場全体に響かせる声を使った応援も重要なポイントです。
ユナイテッドの応援の基本となるコールのほか、開幕戦で全員で歌いたい曲が「春野」という曲。井出アナも当日使うバンデーラを持って本番スタイルで練習しました。

■井出アナウンサー
「これは盛り上がりますね」

他にも選手それぞれの「応援」が存在します。たとえば背番号11小林心選手の応援は―。
「こころ」にかけて「トトロ」のメロディーにのせたコールです。他にも「応援歌」は現時点で30以上が用意され、試合状況に応じて使い分けるそうです。

■西森団長
「これを一過性のものにせず、みんなで歌って飛び跳ね、応援文化を根付かせたい」

愛するクラブのため高知ウルトラスボニートは全て自費で活動しています。高知にサッカーの応援文化を根付かせたい―。そんな熱い思いがありました。

■西森団長
「それぞれの場所で応援するのもいいけど、みんなで一つになる事で選手の力になる。一緒になって応援してほしい」

応援を背に歴史的な「J」初勝利を目指す高知ユナイテッドSCのホーム開幕戦は、23日午後2時キックオフ。春野陸上競技場でガイナーレ鳥取と対戦します。