ターゲットは“工事関係者”も…需要激増に先手“コンテナ無人型ホテル”開業 岡本記者が潜入
北海道千歳市で2024年3月30日に新たなホテルが誕生します。
駅に近く観光客も手軽に利用できますが、ターゲットはほかにもあるようです。
どんなホテルなのでしょうか。
公開されたのは、千歳市内に3月30日に開業する新たなホテルです。
(岡本記者)「木がふんだんに使われていて温かみのある空間です。デスクワークができるスペースもあり、1人では十分くつろげる空間です」
全部で20室。
1室あたりの広さはおよそ14平方メートル。
すべてシングルルームで、電子レンジや洗濯機に、トイレやバスルームなども備わっています。
価格は1泊8000円から1万7000円ほどです。
高架下の土地を有効活用しようと、JR北海道のグループ会社が建設しました。
特徴の1つは、工事期間が4か月という移動式の木造住宅「トレーラーハウス」を使っていることです。
(岡本記者)「こちらのホテルでは三重窓を使用していて、列車が高架の上を通りますが音がかなり抑えられています」
場所はJR千歳線の高架下。
千歳駅からおよそ1キロ、車で5分ほどです。
観光客も利用しやすい場所にあります。
(北海道ジェイ・アール都市開発 高橋忍さん)「半導体工場が建設されるということで、宿泊需要が増えるということで、こちらに何か宿泊施設がつくれないかと」
ホテルでは、観光客だけでなく次世代半導体の量産化を目指す「ラピダス」の工事関係者もターゲットにしています。
ホテルから建設工事現場まではおよそ5キロの所で、その近さもウリの1つです。
千歳市によると、ラピダスの工事関係者はピーク時で1日あたり4000人を超えると見込んでいて、市などは宿泊先の確保を急いでいます。
そして、さらなる特徴は「無人化」です。
チェックインは予約番号などの情報をタッチパネルに打ち込みます。
そうすると…
遠隔操作でオペレーターが本人確認をすれば、部屋の鍵を示す番号を渡され、部屋に入ることができます。
(北海道ジェイ・アール都市開発 高橋忍さん)「お問い合わせの声からも、まだまだ宿泊施設が足りないと伺っている。千歳のホテルは需要を見つつ(部屋数は)2倍3倍ということを考えています」
JR北海道のグループ会社では、今後このようなトレーラーハウス型の宿泊施設を、道内にあわせて100室増やしたいとしています。