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涙の解散式「ハーレー警ら隊」 隊員の高齢化で16年間の活動に終止符 交通安全への思い

2023年11月13日 19:05
涙の解散式「ハーレー警ら隊」 隊員の高齢化で16年間の活動に終止符 交通安全への思い

迫力満点バイクで交通安全を呼びかけ続けてきた「ハーレー警ら隊」

16年間の活動に終止符を打ち、解散式が開かれました。

断腸の想いで解散を決めたわけ、そして最後まで伝えたかったこととはー

(ハーレー警ら隊 松井副隊長)「この隊員たちに皆さんの温かい拍手をお願いいたします」

スピーチを終えると鳴りやまない拍手が。

思わず、たまらず、目頭をおさえる松井敦利さん。

北海道で交通安全を呼びかけ続けた、民間団体・ハーレー警ら隊の副隊長です。

16年間にわたる活動に幕を下ろすことを決め、むかえた解散式です。

ハーレー警ら隊は2007年、ルールを守らない若いライダーたちに正しくかっこいいバイクの乗り方を示そうと、松井さんら7人で活動がスタートしました。

この年、札幌市北区では信号を無視したトラックが小学生3人に突っ込み、このうち2年生の2人が重傷を負う痛ましい事故が発生。

ハーレー警ら隊は、悲惨な事故をなくそうと、道内各地の子どもたちにも交通安全の大切さを伝え続けてきました。

普段は地域で人気のそば店を営んでいる松井さん。

事務所の壁には表彰状がずらり。

どれも大切な活動の証です。

店の隣のガレージには…

(ハーレー警ら隊 松井敦利副隊長)「ハーレー様に失礼のないように、それなりの恰好をしてブーツを履いて…」

長年、“相棒”として交通安全を呼びかけてきたハーレー。

悲惨な事故を減らしたい思いはこれからも‥・。

しかし、それでもハーレー警ら隊解散を決断したのは、“高齢化”だと無念の思いを吐露します。

(ハーレー警ら隊 松井敦利副隊長)「僕自身も還暦を迎えた。若い人たちが警ら隊に入ってくれればまだ(存続の)可能性はあったがなかなかそうはならない」

最高齢の隊員は80歳を超え、運転免許を返納した隊員も相次いでいます。

隊員として最後の瞬間も、松井さんの口から出るのは交通安全への熱い思いです。

(ハーレー警ら隊 松井敦利副隊長)「それぞれの立場で子供たちの安全を見守り、交通事故や犯罪にあわないよう注意を注いでいただきますようお願い申し上げながら、これからは警ら隊だった誇りを胸に、いちライダーとして交通事故防止に努めてまいりたい」

ハーレー警ら隊、16年の歴史に幕は下りても、交通安全を願う切なる思いに終わりはありません。

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