炭鉱マンが集まってガンガン食べる ホルモンたっぷりのアツアツ「がんがん鍋」 北海道赤平市
この時期食べたくなる「わがマチのアツアツグルメ」。
今回は空知・赤平市のホルモン鍋です。
炭鉱マチで愛され続ける、味のヒミツと歴史に「がんがん」迫ります。
みそベースのスープにたっぷりのホルモンと野菜。
豚汁のような見た目ですが…
その名は「がんがん鍋」です!
(客)「外が結構気温が低くなってきて、これを食べて温まるので、お肉がほろほろで美味しい」
提供しているのは、赤平市で40年近く営業する焼き肉店です。
店主の滝本守さん70歳。
肉厚な豚のホルモンをトロトロになるまで4時間かけてじっくり煮込みます。
肉への妥協は一切なし!
そして「アクを丁寧にとる」。
これが大事なポイントだといいます。
(滝本守さん)「ホルモンは臭いから嫌だって言う人いるんだけど、これを食べたら臭みもなくなっているから、これなら食べられるって多く言ってくれる」
ごぼうやにんじん、大根…野菜のうまみも加わり、みそなどで味をととのえたら、がんがん鍋の完成です!
(山﨑記者)「やわらかくてプリプリのホルモンのうまみとみその味わいが体に染みわたります。食べ応えもあってお箸ががんがんすすむ逸品です」
まさにスタミナ満点!
ところで、どうして「がんがん鍋」と呼ばれているのでしょうか?
(滝本守さん)「炭鉱マンが集まって、がんがん語って、がんがん飲んで、がんがん食べて、がんがん働こうというのをもじってがんがん鍋」
かつて赤平は石炭のマチとして栄え、多い時には23もの炭鉱が稼働していました。
寒さ厳しい空知の冬に炭鉱マンが好んで食べていたのが、ホルモンたっぷりの鍋だったんです。
この鍋をマチの名物として売り出そうと、20年ほど前に地元の団体が「がんがん鍋」と名付け、いまでは市内6つの飲食店で楽しめます。
この日も焼肉と一緒にがんがん注文が入っていました。
(赤平市民)「あつあつなのでご飯もすすみます」
(赤平市民)「元気が出る源みたいな感じ。がんがん食べて、がんがん除雪して!」
(滝本守さん)「作るときには真心をこめて、お客さんにはおいしいものを食べてもらう。赤平に行けばがんがん鍋が食べられるんだって感じで日々繁盛するような形になれれば最高だよね」
炭鉱の歴史とともに歩んできた赤平のがんがん鍋。
食べた人のおなかとハートをがんがん!満たすアツアツの逸品です。