「マイナ免許証」どう入手?メリットは? 免許更新の講習は優良・一般なら24時間オンラインで可能に

マイナンバーカードと運転免許証が一体化した「マイナ免許証」の運用が24日から始まり、大分県大分市の運転免許センターには早速手続きに訪れる人の姿が見られました。
◆山路謙成アナウンサー
「きょうからマイナ免許証が取得出来るようになり、運転免許センターでは3つの方法から保有方法を選ぶことが出来る」
運転免許証の番号や有効期限などの情報が記録される「マイナ免許証」。
今後、免許証を持つパターンは3つとなり、「マイナ免許証のみ」か「従来の免許証のみ」あるいは「両方保有する」のいずれかになります。
マイナ免許証のみの場合は免許取得や更新時の手数料が安くなるほか、住所変更などは市町村への変更手続きをすれば警察への届け出は不要となります。
また、マイナ免許証を持つと、免許を更新する際の講習を24時間オンラインで受講できます。取得や更新の手続きは運転免許センターや警察署で行うことができ、運転免許センターには早速、手続きをする人の姿が見られました。
◆マイナ免許証の手続きに来た人
「便利になっていいと思う」「健康保険証もマイナンバーカードと合体して運転免許証も合体すれば1枚で済むと思って」
「(手数料が)何千円も違うと少し考えるがそこまででもないし、利便性の方を取って私は両方にしようかなと」
今回、大きく変わった点の1つが手数料です。
免許証を持つ3つのパターンのうちどれを選ぶかで異なりますが新たに免許を取得する場合、「従来の免許証」では2350円なのに対し、「マイナ免許証のみ」では1550円と3つのうち最も割安で取得出来ます。
またマイナ免許証を持つ優良と一般のドライバーは更新時の講習をスマートフォンなどで24時間オンラインで受けられるようになります。ただ、視力検査などはこれまで通り運転免許センターなどで行われるため、更新手続きのすべてがオンラインでできるわけではありません。
一方で、紛失した場合には注意が必要です。
従来の免許証の場合は紛失しても即日再交付されましたが、「マイナ免許証」の場合はマイナンバーカードと運転免許証どちらも紛失したことになります。
このため、マイナンバーカードの再交付に1週間ほどかかるとされていてその期間、もちろん運転はできません。すぐに運転が必要な場合は従来の免許証だけ、運転免許センターで交付手続きを受けることができます。
また、有効期限にも気をつけなければなりません。マイナンバーカードとマイナ免許証の有効期限は別々に存在しているため自治体と警察それぞれで更新手続きを行う必要があります。
県警は「ライフスタイルに合わせて保有方法を選択してもらいたい」と話しています。