山形・酒田市沖での洋上風力発電事業 市民との意見交換会始まる
山形県遊佐町沖に続き、酒田市沖でも検討が進んでいる洋上風力発電事業について、14日から市民との意見交換会が始まりました。
14日夜の意見交換会は、酒田市北部の沿岸地区にある西荒瀬コミュニティーセンターで開かれ、地区住民ら30人あまりが参加しました。
国は酒田市沖を洋上風力発電の有望区域に指定していて、県の担当者は、今後の合意形成に向けた議論について「地域のメリットを最大化し、住民の健康や漁業への悪影響といった不安や懸念を最小化すること」をポイントとして示しました。
参加者からは、「風車が発する低周波音による健康被害が心配だ」という意見や、「市が示した地域振興策に漁業の振興についての項目がない」などの指摘がありました。
県と酒田市は今後、6つの地区での意見交換会で住民の考えを取り入れた上で、専門家らの意見を聞く法定協議会などの設置に向け、議論を深めていく方針です。