ウズベキスタンの金融機関職員が山形県内で研修 企業支援の在り方学ぶ
ウズベキスタンの政府系金融機関に勤める職員たちが今、研修で米沢市を訪れていて、企業支援の在り方などについて学んでいます。
この研修はウズベキスタンの雇用創出などにつなげようと山形大学が実施した起業家育成プログラムの一環として実施されました。
中央アジアにあるウズベキスタンは近年、人口増加に伴って労働者が増えている一方、就職先の数が追いつかず、失業率がおよそ9%にまで上っています。
こうした状況を受けて、山形大学は去年からウズベキスタンの政府系銀行「ウズベキスタンビジネス開発銀行」と契約し、国内の起業家育成や雇用創出などを支援しています。
13日は山形大学の小野寺忠司教授が「企業経営の基礎」をテーマに講演。全員で同じ目標を持って働くことが会社に利益をもたらすと語りました。
山形大学・小野寺忠司教授「パーパス(企業の社会的価値)に深く取り組んでいる企業は同じ業界の他社より20%から30%利益が上がると言われている。どうして利益が上がるのか。従業員一人一人が同じ視線この会社を必ず成功させようという強い意志が働く」
また小野寺教授は、銀行が企業を支援する場合も支援策の企業の目標や社会的価値を明確にさせることが重要だと話しました。一行は今後、米沢や天童市内などの製造業や金融機関を見学し企業の課題解決法や経営について学ぶ予定です。