鶴岡市の土砂崩れ現場復旧工事進む 現地で進捗状況説明 11月末に避難指示解除の検討も
去年の大みそかに発生した鶴岡市の土砂崩れ現場でいま、復旧工事が進められています。県は20日、現地で進ちょく状況を説明し、鶴岡市は11月末にも運用予定の地すべりの警報装置の稼働を確認したうえで避難指示解除の検討に入ることを明らかにしました。
大みそかに大規模な土砂崩れが発生した鶴岡市西目の現場では重機で削り取った土砂を運ぶ作業が行われていました。
現在も、周辺の住民4世帯に対し、鶴岡市は避難指示を出してます。
安全対策として県は、住宅裏の崩れる恐れがある斜面の土砂の撤去を進めています。
こうしたなか、県は現地で報道機関向けに説明会を開きました。9月から本格的に始まった工事は、当初の見込みよりも早く進み、住宅裏の土砂の撤去作業は9月末までに全体のおよそ半分が終了しました。10月末には完了する見込みです。
土砂の撤去が完了した後は地滑りの発生を観測すると赤色灯とサイレンで地区住民に危険を知らせる警報装置を設置します。この装置は、11月末までに運用を開始する予定です。
県庄内総合支庁河川砂防課 本橋倫之課長「今後、法面工事などが残っている。年度末を工事完了目標としているがそのあたりの工事の進め方について今後、内部でも調整を図っていかなければならないと考えている」
避難指示を解除するかどうかは鶴岡市が判断します。市の担当者は「土砂撤去の状況と警報装置の運用状況を確認したうえで解除するかどうかを検討する」と説明しました。
鶴岡市防災安全課加藤明課長「避難指示の解除については避難者宅上部の斜面の安全と、県で設置する警報装置の間違いない稼働を確認したうえで検討したいと考えている」
また、鶴岡市が担当している住宅と市道上の土砂の撤去作業は年内に終了する見込みで完了後、県と安全を確認したうえで市道を通行可能にするか判断する考えです。