環境に優しい自動車を選んでもらうために 山形市で「脱炭素コミュニケーター」の研修会
消費者が環境に優しい自動車を選ぶための適切な情報を提供する「脱炭素コミュニケーター」を育成する研修会が3日、山形市で開かれました。
「脱炭素コミュニケーター」は消費者に適切な情報を提供し、環境に優しい自動車を選んでもらうための役割として自販連県支部などが昨年度から認定しています。
新たなコミュニケーターの認定を目指し研修会には県内17のメーカーディーラーから34人が参加しました。
参加者は12のグループに分かれ、脱炭素社会の実現を目指すカードゲームに取り組みました。
グループは「自動車業界」のほか「電力会社」や「食品メーカー」など様々な業界に分かれます。そして脱炭素実現のための業界ごとの取り組みが書かれたカードとそれに使われる通貨が配布されます。
目指すのは経済活動と環境保護の両立です。
研修「ガソリン車への増税でガソリン車を減らすのが一番いい。そのためには8000マネーあるうちの5000マネー使う。3000マネーしかなくなる」
取り組みの内容に応じて通貨が支払われ、それを次の取り組みにつなげます。目標達成のためには他業界と協力し合うのも一つの鍵となります。
研修「お金を貸してほしくて来ました」「バック次第では利子付きで」「ありがとうございます」
気象の変化で思わぬ災害が発生することも。
研修「熱帯の感染症が山形に上陸しました。食品が作れなくなっている地域も山形県内に増えている。食品メーカーさん、1500マネー運営にいただくことになります。ただし『地産地消の推進』を実行していれば被害を免れます」
参加者「私は食品メーカーのグループだったが、食品メーカーとしての立場でどう取り組んでいくかを学ぶ機会になってすごく勉強になった」
参加者「車業界だけでなく様々な業界がタッグを組んでいかないとカーボンニュートラルの実現には結びつかないと思ったので協力し合いながら実現していく必要があるとさらに実感した」
研修会の最後には脱炭素に関するテストが行われ、70点以上とった参加者は「脱炭素コミュニケーター」に認定されます。