「コンセプトは一つの大きな木」山形市の新市民会館のデザイン案に反響 市民も期待
山形市の旧県民会館跡地に整備が計画されている新しい市民会館のデザイン案が反響を呼んでいます。5年後の完成に向け市民の期待は早くも高まっています。
小坂憲央アナウンサー「ぱっと見てどんな印象?」
街の声「すごいなと。東京あたりにある建物みたい」「素敵です。近代的ですね。そこにあるのが想像つかないですね」「市民会館っぽくないですね」
6月7日に発表された、新しい山形市民会館のデザイン案です。市民会館の老朽化により、建て替えが必要な時期を迎え、市は中心市街地の活性化を目指し、七日町の旧県民会館跡地に移転する方針です。
市や専門家で組織する検討委員会での審査を経て、整備事業の開始に向け、市と優先的に契約交渉する優先交渉権者として、山形市の市村工務店を代表とする17社の事業者グループが選ばれました。先進的なデザイン、そのコンセプトとはー。
小坂アナ「コンセプトは何ですか?」
市村工務店・渡部明弘 経営企画部長「コンセプトは1つの大きな木。ビッグツリー。立地が中心市街地ということで、人が来やすいというかそういう建物でないといけないというところで、シンボルになるような建物ということで、こんな感じになっています」
「ビッグツリー」と表現した建物には外階段が設けられ、至るところに緑があふれています。デザインは、東京・原宿の商業施設などを手掛けた有名建築家、平田晃久さんらが担当しました。
小坂アナ「こちらはホールですね。規模としては?」
渡部部長「1200席を用意しています。木をふんだんに使った内装にしようと考えています」
小坂アナ「1200席というと今の市民会館と同じ規模?」
渡部部長「そうですね」
メインとなる大ホールは、JR山形駅の西口にある「やまぎん県民ホール」の2001席、「山形テルサ」の806席の中間に当たる規模です。さらに、地下2階には300から400席の小ホールがある他、「山形国際ドキュメンタリー映画祭」で上映された作品を保存・公開するフィルムライブラリーも設置される予定です。
小坂アナ「今までの山形市民会館との違い、建物以外では?」
渡部部長「ホールとしての機能はあるが、街ににぎわいをもたらせるような複合的な施設という考え方で計画している」
小坂アナ「今までのホールらしくないホール?」
渡部部長「形そのものがそうですよね」
市は、市中心部のシンボルとして、歩いて楽しめる街づくりにつながることを評価しました。
市民の期待感は早くも高まっています。
街の声「人が集えるような場所が七日町はなくなってきているので、人が集えるような、にぎわいがあるような場所があれば楽しいかな」
「コンサートなどはそんなに来るものでもないので。それ以外でも、来たいと思えるものがたくさん入ればいいなと思います。それでもっとこっち中心街もいろいろなものができればいい」
事業の費用は、オープン後、およそ15年間の維持管理などを含めおよそ171億4050万円です。市はことし9月の市議会での議決を経て、5年後の2029年7月のオープンを目指します。