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「平均気温上昇で災害リスク増える」環境問題取材のプロデューサーが講演 山形県勢懇話会

2024年12月10日 17:20
「平均気温上昇で災害リスク増える」環境問題取材のプロデューサーが講演 山形県勢懇話会

山形県勢懇話会の例会が10日、山形市で開かれ、環境問題を長年取材してきた、NHKエンタープライズの堅達京子さんが講演しました。

NHKエンタープライズ堅達京子さん「温暖化って何が怖いかというと悪いドミノ倒しが起きるということ。+1.5℃に抑えるのは地球のガードレール、防衛ラインなんです」

「地球温暖化の時代私たちにできること」と題して講演した堅達さんは、地球の平均気温が産業革命以前に比べて2℃上昇した場合、北極海の氷が溶け出して海面が太陽熱を吸収しやすくなり、凍土の下から温室効果ガスが噴出するなど気温上昇が急加速してしまうといいます。また、温暖化が進めば北極圏と熱帯地域の気温差が無くなり、災害のリスクが増えると訴えました。

NHKエンタープライズ堅達京子さん「風は温度差があった方が強く動くが、温暖化が進めば風が動かなくなる。そうすると、運悪く雨が降り続くところに当たればずっと雨に当たり、運悪く気圧配置で熱波が襲ってくるところに当たってしまえば熱波(干ばつ)が続く」

また、堅達さんは世界各国の大企業ではゴミを資源として活用し製品に再生するといったサイクルが確立されつつあるとして、日本企業も導入すべきだと考えを示しました。また、各家庭でも節電や移動手段を変えたり、環境保全の声を上げたりするなど、一人一人が行動を起こせば社会を変えることができると訴えました。

最終更新日:2024年12月10日 19:30
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