米沢市で伝統料理「コイのうま煮」づくり本格化 小・中学校では給食にコイ料理も
置賜地方でお正月を中心に祝い料理に使われる伝統食材「コイ」。年末年始を前に米沢市では、今、コイの「うま煮」づくりが行われています。3日は小学校でも給食にコイ料理が登場。子どもたちが伝統の味を楽しんでいます。
米沢市で今、本格化しているのは、置賜の伝統料理「コイのうま煮」づくりです。
江戸時代、米沢藩主の上杉鷹山が冬のタンパク源としてコイの養殖を勧めたことから置賜の年末や正月の料理として定着したと言われています。秘伝のタレに酒やしょうゆなどを加え、甘じょっぱく味付けされているのが特徴です。
米沢鯉六十里岩倉利憲社長「コイの甘煮はお祝い事や結婚式などに欠かせない料理。おかずや酒のつまみとして食べるのが一番」
米沢市内の小学校ではコイ料理が給食に提供されています。
「献立は米沢鯉のピリ辛ソースがけ実だくさん汁です」
給食で提供されたのは、「コイの唐揚げ」です。米沢市では、地元の伝統食材について知ってもらおうと、毎年この時期に、すべての小・中学校でコイや米沢牛などを給食の献立として提供しています。
「手を合わせて下さい。いただきます」
児童らが食べやすいようにコイを唐揚げにし、ケチャップに豆板醤などを加えた野菜たっぷりピリ辛ソースで味わいます。
児童「コイのお代わりってありますか?コイが食べたい!コイはうまい!」
お代わり用の唐揚げもじゃんけんで食べる人を決めるなどし、伝統食材のコイを味わいました。
児童「コイを食べるのは多分初めてだと思う。身は結構柔らかかった」
児童「おいしかったから家でもコイの料理が出てほしい」
米沢鯉六十里岩倉利憲社長「師走で忙しくなるので12月31日まで頑張った後コイを食べて良い年コイという風に楽しんでほしい」
ことしも残すところ1カ月。米沢市内の家庭ではこれから食卓に縁起物のコイが並び新年を迎えます。