山形県鶴岡市の藤島中学校で27日、昇降口のガラスが割られているのが見つかりました。周辺では3月に入り、体育館や会社の事務所でガラスが割られる被害が相次いでいて、警察は器物損壊事件として捜査しています。

ガラスが割られる被害があった鶴岡市藤島の藤島中学校です。生徒用昇降口の引き戸のガラスにクモの巣上のヒビが入っています。学校によりますと、27日朝早く、出勤した職員がガラス1枚が割れているのに気づきました。

藤島中学校和田 一江教頭「春休み中ですが職員は勤務していたので昇降口の前に石が置かれていたということでおかしいとよく見たらガラスが割れているのを発見した」

警察によりますと、ガラスが割られたのは26日夕方から、職員が発見する27日早朝までの間とみられています。学校によりますと、昇降口の前には石が複数、落ちていたということです。夜間、学校の門は施錠しておらず、出入りができる状態でした。学校は、校内に設置している防犯カメラの映像を警察に提供し、被害届を出したということです。

藤島中学校和田教頭「生徒にとっては大事な時期なのでとても大事な時期なので不安な気持ちにならないよう早く解決してほしい」

今回の被害を受け、市の教育委員会は新たに藤島中学校の昇降口に人の動きに反応して光るセンサーを設置し、対策を強化しました。今回の現場の周辺では3月に入り、ガラスが割られる被害が相次いでいます。
25日午後7時ごろ、藤島中学校からおよそ3キロの距離にある鶴岡市八色木の「八栄島地区地域活動センター」の敷地内にある体育館のガラス8枚が割れているのを施設の利用者が見つけました。
室内からは大きいもので10センチほどあるコンクリート片や石あわせて11個が見つかりました。割れていたのは県道44号に面した壁のガラスで何者かが外から投げ入れたとみられています。
また、八色木地区にある会社事務所では3月、2度にわたって窓ガラスあわせて2枚が割られる被害が起きています。被害が相次いでいることを受け、市は注意を呼びかけています。

防災無線の呼びか「不審な行動をしている人や集団を見かけたら至急、鶴岡警察署に通報してください」

警察はそれぞれの被害の関連も含め、器物損壊事件として捜査を進めています。