豪雨での崩落受け設置中の新「大巻橋」ことし夏の利用開始見込み 設置作業を公開 山形・飯豊町
2022年の豪雨被害で崩落した山形県飯豊町の大巻橋の代わりとなる新しい橋の架設作業が公開されました。県は、ことし夏を目途に利用を開始したいとしています。
公開されたのは、飯豊町で進められている新しい大巻橋の架設作業で全長およそ34メートルの橋桁を大型クレーン車2台で持ち上げていきます。
大巻橋は、2022年8月の豪雨によって小白川の水が増水し橋が崩落。現在も町内の男性1人が行方不明となっています。2022年10月に仮設の橋が設置され、車や人の往来が再開しています。
被害から2年半以上が経過する中、県は19日、新しい大巻橋を設置する現場を公開し、人や車が通行する橋桁部分の設置作業が行われました。この新しい大巻橋は仮設橋の南およそ100メートルの地点に設置される予定です。
県置賜総合支庁道路計画課・渡部昌孝主査「新しい大巻橋の橋の下が新しい小白川。今まで蛇行していた川をまっすぐにし水を流れやすくしている」
小白川は、蛇行した流れとなっていて護岸に負荷がかかりやすい状態でした。そのため県は、橋の設置に合わせて川の蛇行を緩やかにする河川工事も同時進行で実施し災害の被害防止につなげたい考えです。
県置賜総合支庁道路計画課・渡部昌孝主査「流下能力も向上させていて、前回のような雨が降っても再度被災することがないよう設計している。一日も早く工事が終わるよう頑張っていく」
県は新しい大巻橋についてことしの夏を目途に利用を開始したいとしています。