山形・庄内両空港の滑走路 吉村知事「延長は有事に重要、短いと平時にも不利」
山形、庄内両空港の滑走路の2500メートルへの延長について、吉村知事は28日、有事の際の重要性と現在の2000メートルではインバウンド対策などの面から「平時でも不利」とする考えを述べました。
吉村知事は定例会見で、県内には東北で唯一2500メートル以上の空港滑走路がなく、現在の山形、庄内両空港の滑走路は 狭いとの認識を示しました。
吉村知事「東日本大震災のときに仙台空港が被災した。その代替空港として山形空港が活躍した。有事のためにもっと広くしておくことは大事だし平時においても滑走路が短いゆえに行きにくいと台湾やシンガポールで言われたことがあるので不利だなと」
山形・庄内両空港の滑走路を巡って、県は有識者などを招いた11月の検討会で現在の2000メートルから2500メートルに延長する案を提示しています。これに対し、一部の出席者からは費用対効果などの観点から延長を疑問視する声も挙がっていました。
吉村知事「地域の皆さんがどう考えているかも大事なので皆さんの考えを聞きながら丁寧に検討していければ」
県は来年度以降、両空港の将来ビジョン策定に向けた素案を作成し、検討委員会を立ち上げる予定です。