「暑さ指数」を1分ごとに自動で計測 基準超えると通知 センサーを米沢市の中学校に設置
暑さ指数を自動で計測するセンサーが25日、米沢市の中学校に設置されました。熱中症のリスク回避に向け、市は授業や部活動の実施判断に役立てる考えです。
米沢市の第四中学校に設置されたのは、「暑さ指数」をリアルタイムで計測するセンサー「ソラテナPro」です。気温・湿度・気圧を元に熱中症のリスクを示す「暑さ指数」を1分ごとに自動で計測します。数値が一定の基準を超えると専用の端末に通知が届くようになっています。
ウェザーニューズ木ノ内浩二さん「日照気温などから計算された暑さ指数が最上部に表示される」
センサーは、市内4つの中学校に設置されます。市の教育委員会は計測されたデータを近隣の小学校にも共有する予定です。
ウェザーニューズ木ノ内浩二さん「授業の最中や終わりかけの時間などに暑さ指数が上がってしまうと従来は気づけなかった部分。その時間帯をソラテナProで気づけるようになるのは大きな違い」
県内では去年、米沢市第三中学校に通う女子生徒が、部活動から帰る途中、熱中症の疑いで病院に搬送され、その後死亡しました。また、山形市の第十中学校では体育祭の練習のため屋外で活動していた生徒、合わせて13人が熱中症の疑いで搬送されました。
学校や市教育委員会は、今回のセンサー設置によってより正確に熱中症のリスクを把握し、より安全な学校生活につなげたいとしています。
米沢市立第四中学校平賀正和教頭「より精度の高い機器が入ったことで活動の判断がより確実なものになると思う。大事なのは生徒の安全を守ることと共に教育活動をどう継続するのか常に検討していきたい」
市教育委員会五ノ井智子学校教育課長「活動中の暑さ指数についても数値として表れるのですぐに対応できる。 かけがえのない命を守るためにデータを元にしながら対応に生かしていきたい」
センサーの設置は26日、完了する見込みで、市教育委員会ではセンサーが設置され次第、順次活用していく方針です。